有料老人ホーム・介護施設のツクイ・サンシャイン ツクイは介護事業34年、介護付有料老人ホーム運営13年

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2016年度有料老人ホームコミュニティ 事例発表大会 About good quality nursing home's cases tournament2016年度有料老人ホームコミュニティ 事例発表大会 About good quality nursing home's cases tournament

「有料老人ホームコミュニティ」とは、介護職員および機能訓練指導員によるコミュニティです。
毎年1つのテーマを決め、エリアごとに各施設が集まり、1年間を通し、さまざまな意見を交わしてきました。

「有料老人ホームコミュニティ」とは、介護職員および機能訓練指導員によるコミュニティです。毎年1つのテーマを決め、エリアごとに各施設が集まり、1年間を通し、さまざまな意見を交わしてきました。

テーマは、頭と体を同時に使い、認知症の周辺症状が少しでも改善され、
『夢ケア』へと繋がることを目的にしました。

※『夢ケア』とは、「想い出の場所に行きたい」「コンサートに行きたい」など、お客様の夢をお聞きして、その実現に向けて、機能訓練などを行うことです。

「コグニサイズ」を通して学んだこと
『寄り添うこと』の大切さ

コミュニティ発表
Reseach presentation

一人のお客様に寄り添い、「コグニサイズを行うことで、本当に変化があるのかどうか?」を1年間を通し、実行。
各エリアで、それぞれの施設がまとめたものを発表。エリア代表を決定しました。

一人のお客様に寄り添い、「コグニサイズを行うことで、本当に変化があるのかどうか?」を1年間を通し、実行。各エリアで、それぞれの施設がまとめたものを発表。エリア代表を決定しました。

2017年4月28日(金曜日)、場所は、横浜市「吉野町ホール」。
津久井社長をはじめ、約180名のツクイ社員を前に、それぞれの成果を発表しました。

2017年4月28日(金曜日)、場所は、横浜市「吉野町ホール」。津久井社長をはじめ、約180名のツクイ社員を前に、それぞれの成果を発表しました。

コグニサイズ
About cognicise

2016年度のテーマである「コグニサイズ」とは、国立長寿医療研究センターが開発した
運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた
認知症予防を目的とした取り組みの総称です。

(英語のcognition<認知>とexercise<運動>を合わせた造語))

2016年度のテーマである「コグニサイズ」とは、国立長寿医療研究センターが開発した
運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みの総称です。
(英語のcognition<認知>とexercise<運動>を合わせた造語)

For example
  • 1. 一定のリズムで足踏みします。(軽く息がはずんで脈拍が上昇する程度)
  • 2. 足踏みにあわせて、「1、2、3・・・」と声を出して数え、「3、6・・・」3の倍数の時だけ手をたたきます。(普段は  できるのに、運動と一緒に行うと間違えてしまう程度)

◯ 写真は「発表会」の休憩中に行ったコグニサイズと最後の総評の様子です。

エントリー
Entry

1. ツクイ・サンシャイン町田西館
東京圏優秀賞

町田西館 コグニサイズ定着への歩み
~「理解と実践」意欲に合わせた「寄り添い」と「継続」~

詳細を見る
2. ツクイ・サンシャイン小田原
中部圏優秀賞

『認知症』に向き合う
~笑顔を求めて 私たちの挑戦~

詳細を見る
3. ツクイ・サンシャイン新倉敷
西日本圏優秀賞

『一人でできるようになりたい!!』
~コグニサイズから排泄ケアへ~

詳細を見る
4. ツクイ・サンシャイン仙台
北日本圏優秀賞

輝く冒険の旅へ出かけよう!!
さぁ!もう一度・・・

詳細を見る
5. ツクイ・サンシャイン川崎宮前
神奈川県圏優秀賞

お客様との関わりの中で
~結果よりも大切なこと~

詳細を見る

優勝したのは、「仙台」でした。受賞作品をご覧ください。

優勝したのは、「仙台」でした。
受賞作品をご覧ください。

99歳、T様Ms.T age.99

序章

既往歴:自律神経失調症

  • 「部屋にドロボーがはいる!」
  • 「もう100歳近いんだから。」
  • 「死んだっていいんだ!」
  • 「私はさっぱりだめ。」
  • 「娘にも見捨てらた・・・」

というネガティブな発言が多く聞かれました。

車いすで徘徊、夜間せん妄が強く、昼夜問わず、大きな声で不安を訴えました。不穏な日々が続きます。

娘様が面会に来てもドロボー扱いされるので、面会を避けるようになりました。だから、自宅にも帰れません。機能訓練や日々の体操などに参加しますが、日によって、精神状態が大きく違いました。

もう一度、自信をとり戻してほしい

挑戦が始まります。

挑戦が始まる。

物語story

01. 再アセスメント

再アセスメント
「好きなこと」「得意なこと」を聴取しました。
『これから、「楽しいこと」「できること」を増やし、自信につなげよう。』 取り組みが始まります。
●アセスメントとは?
介護サービスの利用前に、お客様の生活背景やこれまでの経緯を確認、これからの計画を立てること。

02. 回想法

回想法
高齢者が「今」を豊かに生きるために、過去の回想を語るのは、自然なことです。アルバムをみながら、昔話をし、回想することで、自分の人生の価値を再発見します。話す、聞くことで記憶を維持し、孤独感や不安を減少させ、意欲がさらに高まりました。 そして、「ふるさとの盛岡へ行きたい」「娘さまと一緒に暮らしていたマンションへ行きたい」という夢を聞き出しました。
まずは「暮らしていたおうちへ」まずは「暮らしていたおうちへ」

03. コグニサイズ

コグニサイズ
「好きなこと」「得意なこと」を活かし、『オリジナルのコグニサイズメニュー』カレンダーを作成しました。毎日、そのときの様子や反応、表情の変化、そのあとの不穏な状況を詳しく記入しました。 かるた遊び、ボーリング、指折り体操、装飾作り、ボールはさみ、カラオケ、ピーピー笛などを行いました。
●コグニサイズ
国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みの総称です。
(英語のcognition<認知>とexercise<運動>を合わせた造語)

04. 経過

経過
すぐに表情の変化や夜間せん妄が改善する良い効果がありました。毎日の施設内の取り組みのほか、海、山、水族館、アイス屋さん、お寿司屋さん、買い物、地域のお祭り、工場見学など、いろいろなところへ行きました。戻った際のケア方法も見直しました。 たくさん笑うことで、表情筋の口角が上がり、自然と笑顔が多くなりました。娘様が面会の際にも、居室から笑い声が聞こえました。
CHANGECHANGE

05. 数値化

数値化
・長谷川式スケールでは、9から13に改善。
・MMSEは、14から17に改善。
・握力も、13kgから15kgへ、ADLの向上にも貢献。
テストの際も、わからなくても考えている様子、集中力も向上しているようでした。目に見えて改善し、ネガティブな発言も減少しました。 夜間帯のせん妄や徘徊、周辺症状もほとんどなくなりました。
●長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とは?
聖マリアンナ医科大名誉教授の長谷川和夫氏が、1974年に考案した知能評価テスト。
●MMSE(Mini Mental State Examination <ミニメンタルステート検査>)とは?
米国のフォルスタイン夫妻が1975年に考案した世界で最も有名な知能評価テスト。
●ADL(Activities of Daily Living)とは?
日常生活で普通に行う食事や排泄、整容、移動、入浴などの基本的行動。

06. 夢の実現「想いでの街へ」

再アセスメント
娘さまが住んでいるマンションへ行くことができました。 毎日来ていたスーパーも鮮明に覚えていて、大好きな買い物でとびきりの笑顔。通い慣れたいつもの道、公園で休憩もしました。娘様とマンション付近を散歩するときは、本当に素敵な表情でした。
「そろそろ帰りますね。」とT様の一言で、ツクイ・サンシャイン仙台へ。 施設が近づくと、「ここが私のおうち」。もう、施設が自宅になっていたのです。
次の夢は、「いざ!ふるさとの盛岡へ」次の夢は、「いざ!ふるさとの盛岡へ」

終章epilogue

序章

一番大切なことは、特別なことではなく、日々の生活の中での楽しみや喜びをみつけることだと感じました。ご本人が本当に望んでいる「ふるさと盛岡へ」。私たちの挑戦は続きます。

これからも一人ひとりのお客様を大切にし、「夢の実現」「笑顔あふれる暮らし」を目指し、取り組んでまいります。

今後もチームワークを大切にし、介護の仕事の素晴らしさを伝えていきます。

87歳、M様Ms.T age.87

既往歴:急性腎不全、慢性腎臓病、大動脈弁狭窄症、認知症

明るい性格で笑顔が素敵なM様ですが、認知面の低下がみられ、ときおり、気分の変動があり、ふさぎ込んでしまいます。帰宅願望もありました。
今回、コグニサイズなどにより、認知面の向上と帰宅願望がなくなり、落ち着きを取り戻せるように、取り組みが始まりました。

●コグニサイズ
国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みの総称です。
(英語のcognition<認知>とexercise<運動>を合わせた造語)

物語story

01. 施設で行われていること

ボランティアのみなさまのご協力や職員たちにより、次のことが行われました。
■ 施設内でのコグニサイズを含む生活リハビリ、機能訓練 歌や踊り/ハンドベル/書道教室/童謡クラブ/二胡演奏/フルート演奏/太鼓演奏/ヨガ教室/紙芝居/地元の四季折々の草花教室/映画鑑賞/美顔パック&アロママッサージ/集団体操

02. 途中経過

6月から5か月間が経過。基準としているMMSEの数値を計測しましたが、結果はまったくかわりませんでした。 「やりかたがだめなのか?」
「わたしたちにはできないのか?」
「どうすればよい?」
考えて、考えて、たどり着きた結論。
それは「結果よりも大切なことがあるんじゃないか」ということ。きっと、お客様と積極的にかかわることで、必ず新たな一面がみえてくる。前進あるのみです。
●MMSE(Mini Mental State Examination <ミニメンタルステート検査>)とは?
米国のフォルスタイン夫妻が1975年に考案した世界で最も有名な知能評価テスト。
あきらめず続けよう。挑戦は続きます。

03. 「ひらめき!」

MMSEを行っているときのM様の言葉です。 「家にいたときは、自分がしっかりしなきゃいけないと思っていたけど、ここにきてからは、みなさんに頼ってしまって」 短期記憶、見当識の低下が数値にあらわれていたので、次に何をしたらよいのかを模索していました。そんなとき、この言葉から次の取り組みがひらめきました。
●見当識とは?
日付、時間、自分がいる場所、自分は誰か、周囲の人の把握など、基本的な状況把握のこと。
そこで、用意したものは「カレンダー」と「シール」

こんなルールを設けました。

1 毎朝起床時に、カレンダーの「今日の日付」のところにシールを貼ってもらう。
2 シールを貼る際は、「今日の日付」を声にだしながら貼る。
(本人が慣れるまでは、フロアスタッフが声をかけながら、一緒に取り組む。)
3 【自分ルール】いくつかの色のシールを用意してあったので、日曜日は「赤」、平日・土曜日は「緑」と自らルールを決め、工夫した。

04. 途中経過2

1週間も経たないうちに、自らシールを貼っていました。ルールについては、11月はルールどおりでしたが、12月の途中から区別されないようになりました。
理由を尋ねたところ、それはおめでたい日には「赤」、普通で平和な日は「緑」とルールが変更したそうです。だから、1月1日が「赤」、そのほかの日付は「緑」になっていました。

05. 継続

さらに、家庭的な役割を分担。
食事用のエプロンをたたむ/新聞折り/テーブルをふくなど このような役割を担うことで、さらに脳へ刺激を与え、自尊心の回復を目指しました。
継続的に、ヨガ教室、太鼓の演奏、集団体操なども実施しました。

06. 少しずつ変化

●いつも遠慮がちだった外出へ 一緒によみうりランドのイルミネーションを見に行きました。 ●コグニサイズでは、積極的に参加 内容を理解し、一緒に参加しているお客様が間違えたり、できなくて悩んでいると、すぐにフォローしたり、笑いを誘ったりするので、いつも笑顔がたえないような賑やかな場になりました。

そして、ふっと、扉があきました。
「幼いころ、よく遊んでいた日比谷公園をみてみたい」
胸の内を話してくれました。

07. 「日比谷公園」ストーリー

すぐ施設長に相談し、「日比谷公園」へ行く計画を立てました。 冬の晴れた日。日比谷公会堂の脇をとおり、公園内へ。
そこには、昔と様相が違う景色がありました。それを見つめる目は、どこかさみしそうで、変わってしまったことを悲しんでいたのかもしれません。
しかし、最後はうれしいひとことを聞くことができました。 「本当に楽しかったわ」 わたしたちも、本当にきてよかったと思いましたが、次の瞬間、ショックな言葉を聞くことに。 「今、どこいってたんだっけ?」 そう言われたときはさすがにへこみましたが、気持ちを切り替え、少しだけお役に立てたからいいかと帰路につきました。

08. 数値化とその後

MMSEは、14から28に改善しました。
そして、「日比谷公園」ストーリーの<<続編>>です。
翌日、なんと!日比谷公園へ行ったことを覚えていたんです。 「昨日はどこに行きましたか?」の問いに、「日比谷公園」と答えてくれました。 日記にも、日比谷公園のことが書いてあり、「よかった」「なつかしかった」の文字もありました。
本当にうれしかったです。

終章epilogue

序章

途中、変化がなかったことに悩むこともありましたが、自分たちを信じ、続けることの大切さを学びました。M様に寄り添い続ける中で、最終的にM様の夢を知り、実際に叶えることもできました。まだこれから「ツクイ・サンシャイン」ドリームは続きます。

92歳、C様Ms.C age.92

既往症 : アルツハイマー型認知症

結婚後、20年に渡り神戸で暮らしていたC様。
英語を勉強したいという前向きな希望があったものの、お友だちがいない寂しさ、神戸への愛着も強く、落ち着かない日々を過ごしていました。
不安からか、便秘薬を服用。

「さみしい、友達がほしい」
「神戸に帰りたい、迎えに来て」

訴えは続きます。

同時に、ご家族の心配も。
「母から頻繁に電話があり、心配です」
「施設に馴染んで安心して暮らしてほしい」

「どうしたら、安心できるのか?」
「どうしたら、施設に慣れ親しんでくれるのか?」

わたしたちは、ただ考えるだけではありません。

『全員で、真剣に、真剣に、向き合う。』

それがツクイ・サンシャイン小田原です。

「C様に、日々穏やかに過ごしていただきたい」

こうして、挑戦が始まりました。

さっそく、取り組みを開始!Start!

01. ヒアリング

まずは、C様の背景と要因を分析。普段の発言や行動、これまでの生活歴を確認しました。
さらに、C様にお話を伺い、好きなことや得意なことを引き出しました。

02. タイムスケジュールを作成

ヒアリングを元に、1日のタイムスケジュールを作成しました。

03. コグニサイズの実施

次に、C様が興味を持っている英会話、そしてコグニバイクへの取り組みを開始しました。

英会話とコグニバイクがなかなか上手くいかず、試行錯誤を続ける日々

「どうすれば楽しんでもらえるか?」
1から向き合うことに!

私たちの出した答えは、
“暮らしに寄り添い” “笑顔を引き出す”介護

C様が楽しみながら暮らしていけるように。New ideas

コグニサイズと並行して、C様には楽しむ暮らしをご提案。
ご家族にもご協力いただき、職員も今まで以上にC様に寄り添えるよう心がけました。

04. 提案

冷蔵庫の管理居室の冷蔵庫の中身をご自身で管理。暮らしにハリが生まれました。
お化粧お化粧する楽しみを感じていただきました。
それによって、女性として、主婦としての人生を取り戻していきました。

05. 数値化して、傾向を把握

「もっと寄り添うために」

帰宅願望ご家族に電話をかけた回数をデータ管理し、C様の傾向を把握しました。
月を追うごとに徐々に回数が減少しています。8月、12月は、風邪の影響で回数が増えていることがわかりました。
MMSE4月、7月は23点。コグニサイズ実施の際、試行錯誤していました。
風邪の影響もあり、10月は19点でした。
3月は21点に回復。C様が不安になる時間を把握。その時間に様々なイベントを行うことで、「不安な時間」を「落ち着いて過ごせる時間」に変えていきました。

もう一つの取り組み。Another story

06. 減薬すること

コグニサイズと同時に「薬だけに頼らない介護」を目指しました。 入居当初不安な気持ちが強く、毎日排便があるにもかかわらず、「お通じの薬をください、トローチをください。」毎晩居室から出てきていました。 現在コグニサイズで気持ちが安定し、今では当初服用していた薬をやめることができています。
薬は必要なものです。
しかし、状況に応じて、必要な薬、必要ではない薬を医師・看護・介護など、お客様に関わるすべての人々が連携をとることで、改善を行い、お客様のQOL向上だけではなく、薬代の損失も防ぐことができました。

成果Results

毎日「同じ場所」「同じ時間」「同じ集団」でコグニサイズを行うことで、お友だちができたC様。
それとともに、不安からくる「帰りたい」気持ちを減らすことができました。また、気持ちが安定した結果、薬に頼らなくても暮らせるように。
表情が明るくなり、心身ともに元気に過ごせるようになったC様の様子に、ご家族も喜んでいます。

次の取り組みへTo be continued

笑顔を引き出す介護
~これからも続く、豊かな人生のために~

コグニサイズを通じてお客様に笑顔が生まれ、私たちにとっても嬉しい結果となりました。
ただし、今回の取り組みでは、介護と機能訓練士、ナースとの連携に課題もみられました。今後は、各セクションの連携を深め、「介護」「機能」「医療」の多角面からのアプローチしていきます。
これからも、スタッフ全員全力で「笑顔を引き出す介護」を行います。
「お客様に、より生き生きと暮らしてもらうために」

はじまりは「ここ」から。A starting line

町田西館は、ツクイ・サンシャインの中では大きめの施設になります。
2016年4月時点で、入居者総数は141名、介護職員は約60名、機能訓練指導員は4名。
コグニサイズを取り入れるにあたって、実施方法や職員への伝達方法などを工夫するところからスタートしました。
●コグニサイズ
国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みの総称です。 (英語のcognition<認知>とexercise<運動>を合わせた造語)

01. 職員への伝達

まずは、各フロアの代表者へコグニサイズの定義や方法を伝達。その後、通常のフロアミーティングの時間を利用して各職員へ。また、コグニサイズを理解し、伝達できる職員を増やすために、新人研修にも取り入れました。

02. 実施内容による分担

多くのお客様を対象にコグニサイズを効果的に取り入れるため、介護職員と機能訓練指導員が分担して実施することにしました。
介護職員
毎日の集団体操に、コグニサイズを取り入れました。
機能訓練指導員
コグニバイクによる訓練や、定期的に実施している小グループ訓練に、コグニサイズを取り入れました。

取り組みの中で見えてきた、課題 Problems

徐々に定着してきたものの、課題も見えてきました。
解決に向けて、検討ミーティングを実施。また、各職員へアンケート用紙を配布、率直な意見を聞きました。 アンケートに寄せられた職員の声 「できる方とできない方が出てきていて、不安」
「できない方が精神的に苦痛ではないか、心配」
など
見えてきたこと
1. コグニサイズへの理解度を高めること
2. 職員が感じている不安を払拭することが必要だと判明

解決へ

大切なのは、「お客様を重視した」環境の整備でした
1 お客様のレベルに合わせた内容を検討する
2 生活に溶け込んだ内容を個別に検討する

新たな取り組みAdjustment

01. レベル別コグニサイズ

お客様のレベルに合わせて、少人数のグループでコグニサイズを実施。その結果、普段の生活では会わないお客様同士の交流の場になっています。
また、生活相談員、看護師、機能訓練指導員もコグニサイズに参加。職員の理解度の向上にもつながりました。

02. 個別サイズ

「集団での内容は簡単すぎる」「集団だと聴こえにくい」といったお客様に対して、個別に、生活動作の中にコグニサイズを取り入れました。 

たとえば、移動中に「コグニサイズ」を実施

毎食時、居室から食堂まで(往復80メートル)
入浴日の居室から浴室まで(往復150メートル)

テーマをお客様に決めていただくことで、やる気のアップにもつながっています。

実践内容一例 足し算・引き算/しりとり/温泉地/お寿司のネタ/元素記号/犬種/国名/歴代の総理大臣 など

取り組みの成果 Result

グラフからわかる通り、職員の認知度が向上。
また、非常に前向きな意見が出るようになりました。

<職員からの意見>(一部抜粋) 「説明マニュアルを用意し、ご家族様と一緒に居室でトライしていただいてみては?」
「見られたくないというお客様には、誘導前に居室で行ってはどうか」
「環境を変えて、公園の芝生の上で行ってみてはどうか」

取り組みを通して・・・That is ongoing.

ツクイ・サンシャイン町田西館では現在も、お客様に寄り添ったコグニサイズを実践中です。

入居者140名を超える大所帯でいかに偏りをなくすかにトライした1年間。

現場の声を参考に協議を重ねた結果、職員同士の距離が縮まり、施設全体がステップアップしました。

コグニサイズは、単なる認知症予防エクササイズではありませんでした。今、私たちにとって大切なお客様とのコミュニケーションツールになっています。

87歳、T様Ms.T Age.87

T様

既住症 : 右骨盤多発骨折、右変形性膝関節症、骨粗しょう症、高血圧症、喘息

居室内で転倒し、右骨盤多発骨折を発症したT様。以前はシルバーカーで歩行し、身の回りのことはご自分でなさっていましたが、歩行が困難になってからは生活全般に介護が必要になりました。また同時に、強い依存性も感じられました。

ご家族の希望

以前は月に一度、一緒にお茶会にでかけていました。趣味のお茶を楽しめるように、歩けるようになってほしい。トイレにもひとりで行けるようになってほしいです。

ご本人の希望

シルバーカーを押して
歩けるようになりたい!

ご本人の想い、そしてご家族の願いを叶えるための取り組みが始まりました。

物語story

START4

4月April

コグニサイズと歩行器での歩行訓練を開始。

歩行器
●コグニサイズ
国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みの総称です。
(英語のcognition<認知>とexercise<運動>を合わせた造語)

7

7月July

開始から3ヶ月が経過します。
個別機能訓練でシルバーカー歩行を開始。

精神面では、コグニサイズに慣れてくると同時に、依存的な様子が見られなくなってきました。

日々の成果は、確実に実を結んでいるようでした。

歩行器+シルバーカー

10

10月October

10月に入り、他のお客様に説明するなどの気遣いが見られ、場を盛り上げるなど、集団のリーダー的存在に。
おしぼりたたみなどの作業活動中にしりとりを行うなど、日常生活の中で行う取り組みを追加しました。

また、生活リハビリでもシルバーカー歩行に移行しました。

歩行器からシルバーカー

12

12月December

このころ、排泄面ではおむつを使用し、時間ごとにパットを交換して対応していましたが、時間を決めて、職員よりお声がけし、トイレでの排泄を促すようにしました。

おむつからトイレ

1

1月January

シルバーカーの操作が上達し、歩行耐久性が向上。
車椅子やトイレへの移乗動作時、上肢に頼りすぎずに立ち上がり・座り込みができるようになりました。
夜間の排泄も、自分で行きたい時にできるようになり、物事に対し、さらに積極的になりました。

シルバーカー上達

「シルバーカーを押して歩けるわ」
「トイレも行ける」
「毎日楽しいわ」

シルバーカー

結果Result

手探り状態からスタートしたコグニサイズ。
MMSEの点数以上に、大きな変化を感じることができました。
また、慣れるにしたがい、T様のコグニサイズに対する意欲が増し、同時に、歩行耐久性にも向上が見られました。
その結果、身の回りの動作が安定し、夜間の排泄動作も改善。
●MMSE(Mini Mental State Examination <ミニメンタルステート検査>)とは?
米国のフォルスタイン夫妻が1975年に考案した世界で最も有名な知能評価テスト。

コグニサイズをきっかけに、心身機能が向上!

Dreams come true 「シルバーカーで歩きたい」というT様の希望が叶いました。

Next stage

次は、「お茶会に行く」という
みなさまの夢がかなえられるように。

矢印

これからも、挑戦は続きます。

K様のことAnother story

K様
K様について、少しお話しさせてください。
認知症の症状があるK様は、集団のレクリエーションなどを強く拒否する傾向にありました。
これまでは居室から談話室に移動しますが、レクリエーションには参加しませんでした。

ところがある日。
みんなでコグニサイズを行っていたところ、コグニサイズのリズムにあわせて、 K様の手や足が動いていたのです。
みんなの輪の中には入っていなかったので、輪の外を見て、はじめて気づくことでした。

「あたまも、身体も、やわらかく」

これがわたしたちの合言葉に。
それは、今回のケースで、あらためて一部分を見るのではなく、全体を見渡すことが大切だと実感しました。
これからも、広い視野を持ち、一つひとつの物事に向き合えば、お客様、職員、施設全体が良くなると確信しています。

終章epilogue

序章

今回、集団でコグニサイズを行ったため、職員がお客様とコミュニケーションを取ることが増えました。その結果、お客様の人となりを知ることができるような質問が自然とできるようになるなど、職員にも良い変化が生まれています。
今後も、コグニサイズの考え方と効果を伝達し、職員教育ツールとしても活用。サービスの質の向上が夢ケアにつながるように実施していきます。

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